SSD 変換基盤とファンを利用時の温度テスト
こんばんは。買い測りです。
またSSDネタです。
前回でSSDのベンチマークテストは終了しましたが、疑問に思った事があるので追加テストをします。
疑問点
・ファンを追加して、直接風を当てた時の温度
・PCI Express変換基板を利用した際の速度変動の有無
この二点です。
早速実験することにしました。
今まで3機種ベンチマークを行いましたが、全機種再テストするのは大変なので、今回はADATA XPG SPECTRIX S40G 512GBで実施します。
テスト条件
機材は前回までと同様ベンチ台で行います。
ベンチマークソフトはCrystal Disk Mark
測定環境
CPU Ryzen7 2700X(リサ・スーCEO様のサイン入りのアレ)
MB ASUS TUF B450M PRO GAMING
PCI Express変換基盤にSSDを取り付け、MBのPCI Express3.0 ×4コネクタに取り付けます。
ファンは部屋に転がっていた、COOLER MASTERの12cmファンを使いました。
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と思いましたがこのMB、下段の×16スロットはPCI Express 2.0 ×4でした。
Σ(゚д゚lll)ガーン
ベンチマークを回したら、シーケンシャルのスコアが1575MBぐらいで焦りました。
PCI Express 2.0 ×4だと1600MBぐらいが上限なんですね。
( ゚Д゚)
すっかり勘違いしてました。
グラボの位置に挿そうか?あるいは、X570 STEEL LEGENDを使おうか?と考えましたが、CPUクーラーを取り替えるのも面倒です。
グラボの位置に挿すとCPUクーラーの風の影響もあると思い、今回は旧型ですが「Z77 Extreme 6」を使って検証します。
CPUは3570K。
Ivyおじさんです。
(*'ω'*)
このZ77 Extreme 6は、PCI Express ×16スロットが3つあります。
同じ間違いをしないよう、仕様をASRokのサイトで確認。
・上二つがPCI Express 3.0
・上二つは×16 ×8または×8 ×8の組み合わせで動作。
・下段はPCI Express 2.0 ×4動作。
良い仕様でしょう?
CPUもMBも現役続行できます。
今回は真ん中の×16スロットにSSDを取り付け実験します。
ちなみにグラボのファンは、ファンストップ機能で止まっていますので無風です。
ファンの条件
今回は追加ファン有りと無しの状態で計測します。
計測パターンは3つ。
ファン無し
ファン有り1
ファン有り2
ファン有り1はSSDの正面(MBの下側)から風を当てます。
ファン有り2はグラボの先端側(ケースファンの位置)から風を当てます。
写真が前回のASUSのままです。
ガチで勘違いしてたんですよ。
(;'∀')
ファン無しだと風が全く当たらないので、恐らくサーマルスロットリングが発生します。
サーマルスロットリング発生時はテストを中止します。
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と、ここまで書いてきましたが、ファン無しのアイドル状態で既に46度です。
あれれ、けっこう高いですね。
(゚д゚)!
やはりこのSSDは、アイドル時でも結構発熱するようです。
ι(´Д`υ)アツィー
ベンチを回したらやばそうです。
とりあえずファン無しで回してみました。
64GiB 3回テストを2回実行したところ、なんと78度まで上がりました。
( ゚Д゚)
無風状態はダメですね。
ファン無しテストは中止。
ファン有り1と2の状態でテストします。
SSD正面から近い所にファンを設置するのと、ケースファンの位置から風を当てるのではどの程度違うか確認します。
その後前回の結果と比べ、変換基板の影響を確認します。
それではベンチを回し結果画像を貼っていきます。
まぁ、画像は不要かもしれませんが、雫ちゃんに癒されてください。
なお、テキストデータは省略します。
ファン有り1
1GiB
2GiB
4GiB
8GiB
16GiB
32GiB
64GiB
ファン有り2
1GiB
2GiB
4GiB
8GiB
16GiB
32GiB
64GiB
温度について
室温が前回テストした時より1度下がって19度になっています。
ファン有り1
室温 19度
アイドル時 34度
最高温度 36度
ファン有り2
室温 19度
アイドル時 38度
最高温度 42度
どちらも動作温度は問題無しです。
ファン有り1はかなり低いです。
ヒートシンク有り、ファンを至近距離から当てるのはかなり有効。
温度差は
・アイドル時 4度
・最高温度時 6度
当たり前ですが、近い所から風を当てた方が冷えます。
その差は6度。
普通に使う分には、ケースファンの風で問題なさそうです。
NVMeのSSDは、風を当てるのが重要みたい。
冷却マニアの方はこの6度の差が気になるかも。
SSDの近くからガッツリ風を当てると、冷却欲求を満たせます。
より冷やしても速度が上がるわけではないですが、、、、。
変換基板の影響
変換基盤を使っても、速度が大きく低下する事はありませんでした。
動作保証はできませんが旧型のMBでも、PCI Express 3.0 ×4のスロットなら、シーケンシャル3GBオーバーのSSDの性能を引き出せるようです。
BIOSTARのM700やWDのSN500ぐらいの性能なら、PCI Express 2.0 ×4スロットでも、ある程度性能を引き出せると思います。
旧型MBもまだまだ現役で使えますね。
(*´▽`*)
PCを買い替えてもSSDは使いまわせるので、買い替え・組み換えを検討中の方は先にSSDを買って使うのも良いかもしれません。
(旧型MBではCドライブにするのは難しいですが)
またM.2スロットを使い果たしても、PCI Expressスロットが空いていれば、SSDを更に増設できるので、変換基板は便利ですね。
しかも安い。
(*´▽`*)
まとめ
・変換基盤利用による速度低下は無し、あったとしても少しだけ。
・変換基板は、旧型MBのパワーアップにも有効(動作保証は出来ません)。
・変換基盤を使うことによって、PC買い替え前に先行してNVMe SSDを使う事も出来る。
・より冷やしたいという欲求をお持ちの方は、ヒートシンクを取り付け、ファンを使い近くから風を当てる。
次回予告
「旧型MBではCドライブにするのは難しい」と何度か意味深に書いてきました。
次回はZ77 Extreme 6にNVMe SSDを取り付けて、Cドライブとして使ってみます。